男子敵対復讐令!



「きゃああああああああ…っっ!!!」


隣から叫び声。


見ると佐藤の目の前で縮こまるあずさ。



「えっ…?なんだよ、べつに隣に座ったっていいじゃん。」


「来ないで!」


震えた声で叫び、佐藤が触れようとした手を思いっきり払う。


そして、助けを求めるようにあずさは動揺した顔であたしを見る。



そうだった…。


なんで今まで思い出さなかったのだろうか…。



≪私、こういうボケっとした性格って言うか…いじめられる体質で、


彼氏が出来るたびに遊ばれて捨てられちゃうんです≫




なんであたし、メンバーにあずさを入れたんだろうか…。


(それは常葉飛鳥を参加させるため。)



あずさは今まで男に遊ばれて、常葉以外の男に恐怖心を抱いているんだった。


< 148 / 160 >

この作品をシェア

pagetop