男子敵対復讐令!
「あたしはあんたとよりを戻すために現れたんじゃない。
あんたに復讐して、あんたに言いたい事があったからあんたに会いに来たの。」
あたしの冷たい声に一条哲矢は睨む。
「なんだよ…。」
その顔は少し怯えていた。
こいつってこんな弱そうな奴だったっけ?
中学校の時のこいつはとっても大人っぽくてクールで強そうに見えた。
そうか、こいつは仲間が居ないと何もできない。
あたしと同じ…人間だ…。
「ぎゃふんっと言わせちゃいなよ、なっちゃん♪」
「そーだそーだ!アンドーナッツ、言いたいこと吐き出しちゃえ!」
「師匠!カッコイイところを見せてください!」
後ろからゆっくり歩いてきたのは傷だらけの蘭と常葉飛鳥とあずさ。
どうやら一条の仲間には勝ったらしい。
今度はあたしが一条本人に勝つ番だ。