男子敵対復讐令!
「ですが…常葉先輩は違うんです。」
そう言って、嬉しそうにはにかむ。
「常葉先輩は応援してくれるファンや仲間を大切に思っている。
私は彼氏になりたくてじゃなくてファンとして彼を見守ることが出来んです。」
そう言いきってから、朝倉さんはあたしの目を見て真剣な顔で言った。
「安堂さんお願いします!常葉先輩から手を引いてください!!
あなたが男の人に復讐心があるのは存じているので偉そうなことは言えませんが
どうか…どうか常葉先輩に迷惑をかけないでください!!」
困ったなぁ…。
そうお願いされちゃうと…
って言うと思った?
「ごめん。あたしには男はどいつも一緒にしか見えないから。」
あたしは立ち上がり、そこから立ち去った。
朝倉さんが追いかけてくる気配はなかった。