男子敵対復讐令!
あたしは堂々と女子集団の脇を通ろうとするがやはり香水臭でくらくらする。
これって回り道したほうがいいかもな…。
そう思い、人気のない木々がたくさん生えている道を歩いていたら…
「あっ…。」
目の前にいた常葉飛鳥と目が合ってしまった。
つーかなんで常葉が…そして…
隣で常葉にくっついている女はなんだ?
あたしは状況がつかめず立ち止まっているとパシャリという音がした。
それで皆、我に返る。
「じゃあ、部活頑張ってね♪」
女は常葉に唇にキスをしてあたしの隣を通り過ぎて行った。
うげっ、今のも香水臭…。
「見られちまったかぁ…。」
常葉が手で頭を抱えた。
「あんたって…」
「ああ。彼女いるよ。」