男子敵対復讐令!
「どこに行くんですか?」
目の前に登校してきた朝倉さんが立ちはだかった。
「どこって常葉飛鳥の所に決まってんじゃん!!」
「こんなデマ流しておいてですか!!??」
朝倉さんは涙目で新聞をあたしの顔の前で見せる。
「見損ないました…。こんなデマなんか流して…卑怯です。」
新聞紙をあたしの顔の前から下げ、涙を流す朝倉さん。
『常葉先輩は応援してくれるファンや仲間を大切に思っている。
私は彼氏になりたくてじゃなくてファンとして彼を見守ることが出来んです。』
・・・・・。
あたしは朝倉さんの両肩をつかんだ。
「それは本当だよ。」
「えっ…!?」
朝倉さんはあたしを見て驚愕する。
あたしは冷静な口調で言った。