男子敵対復讐令!
あたしはボケっと教室で空を見る。
なんか…団は結成されたけど実行する気は起きないなぁ…。
「あの!安堂さん…!」
二人の女子があたしに声を掛ける。
「さっき男子のローファーに猫じゃらしを忍ばせちゃった☆」
「うむー、ご苦労ー。」
団の人たちは意外と活動熱心な方々でよかった。
「珍しいね、計画表を書かずにぐーだらしてるの。」
前の席で爪やすりで爪を整えるユキナが言う。
「ねぇ…ユキナ…。
なんでユキナって男作らないの?」
ふと疑問に思った事を口にするとユキナは平然とした口調で言う。
「誰かさんが男をいじめて、そういう男を見ていると可哀想でならないから。」
「…それってあたしのせい?」
「まぁね。なんか良い男でも紹介してくれるの?」
あたしは険しい顔で考え込んだ。