男子敵対復讐令!
「常葉飛鳥。」
「あたしはファンを目の敵にするような面倒なことはしたくない。」
「じゃあ、どういうのがいいのさー。」
ぐだーっとあたしは机に上半身をもたれかかる。
ユキナは爪から目を離し、宙を見て考えて言った。
「校内で男作ったってどうせ奈津子に男を潰されるのなら
他校がいいかなぁ~?まっ、男子と交流がないアンドーナッツに言ったって仕方ないけど。」
「久保田蘭…。」
あたしはポツリと言った。
「あー、幼馴染の?噂では"微笑みの貴公子"と言われて密かにモテるらしいじゃん。
でも、あんたその子と付き合ってんじゃないの?」
あたしは横に首を振った。
付き合ってない…付き合ってないから…
こんなに脆いのかな・・・?