男子敵対復讐令!
ここで久保田蘭の説明をしておこう。
久保田蘭はあたしと保育園・小中学校一緒の幼馴染。
昔っから相手のことを分かっているつもりだった。
一人で暴走するあたしを傍で見守ってくれて
あたしがピンチなとき、よく助けてくれたっけ。
でも、一回だけ…助けてくれなかったことがある。
あたしがあいつにフラれた時だ。
中学の時に一方的にあたしをフッた一条。
「蘭…あいつに言って?
蘭だったらちゃんと話聞いてくれると思うの。
"あたしはまだ一条のことが好きだよ"って一条に伝えて…。」
中学の時の蘭は今のように一緒にいて喋ることはなかった。
あたしは男友達で頼る人がいなくて、ただ幼馴染と言う肩書きにすがって蘭に頼んだ。