男子敵対復讐令!
このときの蘭はそっけなかった。
「僕、なっちゃんの恋愛沙汰には一切関係ないよ?」
彼はそう言って、友達のほうへ行ってしまった。
そのときの蘭はとっても今まで一緒にいた時で一番冷たく感じた。
しかし、中学を卒業して高校に上がり、あたしは復讐計画を練るため静かな図書館に行った時に彼に会った。
「あっ、なっちゃん。久しぶり♪」
それは昔見せた無邪気な笑顔。
あたしは今までの空白な時間がその笑顔で打ち解けられた。
だけどね、ときどき蘭を見失う時がある。
今回だってそうだ。
蘭は一番近くて一番遠い存在。
それがとってももどかしい・・・。