男子敵対復讐令!
少ししてあたしたちは喫茶店を出た。
「家まで送ろうか?」
「結構です。」
きっぱり断るあたしに正木悠太は苦笑する。
「明日は近くの水族館に行こう?」
「なんで!?金かかるじゃん!!」
「俺が出すからさ。」
「あとで学費に加算して請求しないでよ!?」
「しません。ていうか、生徒会長はそんなこと出来ませんから。」
正木悠太はあたしの頭を撫でて"またな"と去って行った。
あたしは彼に触られた頭を手で触れる。
「大きな手…。」
ふと彼の背中に見とれてしまう。
・・・・・。
・・・・・。
自分の頭をグーで殴った。