男子敵対復讐令!



すると、さっきまで黙々を食べていた正木悠太がソフトクリームをじっと見つめていた。



「早く食わないと溶けるよ?」


「なぁ…」


正木悠太がソフトクリームを見つめたまま深刻そうに口を開く。



「このソフトクリーム…実は魚肉をすり潰して作りましたって言われたらどう思う?」



あたしは急に自分が食べているソフトクリームが不味く感じた。


「ない!それはない!残酷すぎる!!!!」


「いや…水族館だから…」


「水族館だからないんだよ!水族館は海を愛しているんだから!」


「だけどさ…海を愛しているから、魚を死なせる前にこうして人間のエネルギーにするほうが


生物生態上、食物連鎖って事で良いんじゃないのか…?」



「たっ確かに…。」


あたしはつい納得してしまった。



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