男子敵対復讐令!


「あの…そのソフトクリームは魚肉で作ってない普通のソフトクリームですよ…?」


あとで店員さんに言われちゃったけど…。



水族館を一通り見て、空も薄暗くなって来たのであたしたちは水族館を出た。


「わりぃ、明日はちょっと生徒会のほうで用事が…。」


「なぬ!?生徒会を使ってあたしにトラップを仕掛けると!?」


あたしのファイティングポーズに正木悠太は笑って否定した。


「そんなに俺に構ってほしいのかよ。」


「ちがっ!」


否定しようとするあたしの頭をまた大きな手で撫でる。



「明日は大人しくお家に帰りなさいよ。」


そう言って、あたしの前から去っていく。



「…ずるい。」


なんなんだよ、あいつ…。


胸に何かがチクリと刺さる。



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