先生or生徒?!
も…もしかして!?

「学年委員長様が、小宮だって聞いたからさ」
「「きゃあぁぁ!」」

圭の問題発言の後、ファンだと思われる女子の嬌声が響いた。


ってか、圭から学年委員長やってって言ったじゃん!

なんなのよ、もぉ!!


わたしは圭の言葉を無視し、会を始めることにした。
「…では、新入生歓迎会について、意見がある人」

すぐ、男子の手が上がる。

「俺、遊びてぇ!」


男子の情けない意見に一同ドン引き。

そんな中、
「おぉ、いいじゃん」
なんて圭が賛成していた。

圭が言うことに、女子は反対なんてしない。

……ってことは。

「「遊ぶか!!」」


…そうなりますよね。
予想はしてましたよ。

「はぁ、では内容は…」
「鬼ごっこ〜!」


問題男子、再び。
こんな人を学級委員なんかにしていいのかな、3学年は…。

呆れつつも、仕方なく鬼ごっこの方向で話を進めた。



………最終的には『てつなぎ鬼』という、細かなことまで決まる始末。

完全に遊ぶ気しかなさそうなんですけど。

まぁ…、良く考えれば楽しい会になるだろうけどね。


「てつなぎ鬼は特に準備する必要がないので、飾り付けの件に移ります」

わたしの言葉に、めんどくささとウキウキ感の入り混じったざわめきが起こった。
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