先生or生徒?!

「……。」

わたしの体はフリーズ状態。

そうなのです。
実はわたし、佳奈恵は去年のクリスマスに先生に告白したのです…!!


―去年のクリスマス―

『長崎先生、ちょっと科学でわかんないとこがあって…』
『おぅ、小宮。じゃあ今日の放課後でいいか?』

今日、クリスマスなのに先生は予定ないのかぁ…、とか考えながら『はい』と小さく返事した。


…放課後、理科室を覗くと先生がもう待っていた。
ちょっと早かったかなって思ったんだけど…。

先生が早くからわたしを待っててくれた事が嬉しくて。
知らず知らず、笑顔で小走りして教室に入ってったんだ。


『よし、来たか。じゃあ始めようか』
『お願いしますっ』

先生はわたしのために、実験しながら教えてくれたの。
はぁ…。ちょぉ優しい!

二人きりの教室は、実験のために少し薄暗い。
だから先生のカオはよく見えなかった。
けど、なんか逆にムードできてて…。
緊張するなぁ。

『……や、…小宮、わかった?』
『あっ、はっはいっっ!』

ひゃあぁっ、先生近いよぉ!
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