先生or生徒?!
★初デート
新入生歓迎会も無事に幕を閉じ、わたしには平和な日々が戻った。
「おはよ、佳奈恵」
「ユリちゃん、おはよう」
わたしは満面の笑み。
毎日が楽しくてしかたがないの。
圭と付き合いだしてから。
「なに? いいことでもあった?」
ユリちゃんはわたしの笑顔を見て、感づいたみたい。
……ふふふ。
わかりますかぁ?
「えっへへへ」
「やぁだ、キモいよぉ!」
なんとでも言ってください!
今なら許しまぁぁす☆
「なんか、綺麗になっちゃって。……ヤったんだ?」
にまぁ……。
変な笑い方しないで、ユリちゃん。
可愛いカオが勿体ないっ。
「まあ…、ユリちゃんには関係ないしね〜!」
「あるよぉ!」
Wデートするって約束、とウインクするユリちゃん。
ん?
やっぱ、関係はないよね?
「あたし、行きたいトコあんだぁ」
茶色の髪を、右手の人差し指で弄びながら楽しそうに言った。
「「新しくできた遊園地!」」
ハモったわたしたちは、お互いをみながら思わず吹き出した。
考えていたこと、同じじゃん。