山田丸★ころがり系
「ナナ君、おはよー」

めるがナナフシに挨拶をする。

「める、おはよう」

ずいぶん親しげだ。



「なんかこの部屋くさい」

めるが言う。


「ああ、山田丸君が納豆キムチのおにぎりを床にばらまいたんでね」


「えぇっ」


「すぐに片付けるそうだから、少しの間、我慢してるんだよ」


「本当?」


「山田丸くん、めるのためにいますぐ片付けてくれるんだよな?」

ナナフシは僕に向かって言った。



「はい」

僕は答えた。




そして、ご飯粒を拾い始めた。
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