山田丸★ころがり系
「シバケン!騙したな!」

「ぶひひひ。釣れた釣れた」

シバケンはそう言いながらパシャパシャとカメラのシャッターを切った。


「やめろよぅ!撮るんじゃない!」


「まさか本当に騙されるとはねぇ♪くひひひ」


「畜生!」

トキオが叫ぶ。


「まさかトキオ先輩まで騙されてくれるとは光栄です♪」

シバケンは狂ったようにシャッターを押し続けている。


「くそぅ!このいたずらっこめ!」


「ぶひひ。そのポーズ、良いですね。この写真、今年の年賀状にしちゃおっかなぁ♪」


「くそぅ!やめろよう!」

「ぶひゃ。年賀状はさすがに言いすぎたかなぁ?普通に印刷してみんなに配ってまわりますよ。めるさんにも見せちゃおうかなぁ」


「くきょっ!そ、そんな……、なんでめるのことが、で、出てくるんだよぅ」


「有名ですよ。好きって」

「だだだだだれがだだだだれをぉ好きなのが有名だだだってぇ!?」

おもわず少しどもってしまった。



「山田丸先輩が、めるさんにほの字って、結構有名ですよ」

シバケンが言う。




恥ずかしさで、多分、今、僕の顔は真っ赤だろう。


< 19 / 65 >

この作品をシェア

pagetop