山田丸★ころがり系
「それを実現するには、今、何が足りない?」


「酒と女」


「どうしたらそれは手に入るかわかる?」


「金、ですかねぇ」


「どうやったら金をかせげる?」


「お婆ちゃんに貰いますかね♪」


「お婆ちゃんがそんな大金くれるかな?」


「うちの婆ちゃん、金だけは持ってますからね」


「待て。そのお婆ちゃんが死んじゃったらどうするんだ?もうお金は貰えないよ」


「そうなると遺産ががっぽり入ってきますからねぇ♪」


「お前の親に、だろ?」


「まあ、親も、もともと金だけは持ってますからねぇ。生涯金には苦労しないと思いますよ。駅前に土地がありましてね。不動産収入だけで、安泰なんですわ」

「じゃあ、なんでヒモになんてなりたいんだ」


「お金を払って女を買うのは誰でもできますが、女のほうからお金を払ってくれるなんて、ミラクルだと思いません?」


「確かにな。ヒモになるのは誰にでもできることじゃないな」


「ひひひ」


「で、ヒモになるという将来の夢にむかって、今何をすべきか。わかるか?」


「そうですね。まずはキャバクラ嬢とプライベートでお知り合いになることですかね」


「どうしてそう思うのかな」

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