山田丸★ころがり系
僕は、プレゼントの包みをポケットの中にそっとしまった。


「あの……」

僕は言った。


「何?」

めるが答える。


「これ、どうぞ!」

僕は、めるにもう一つの贈り物を差し出した。

こんなこともあろうと思って、用意しておいたものだ。


「何?何かくれるの?
 ありがと」

めるは、そう言って、包みを受け取った。

「あ、開けてみてくれるかな」

僕は言った。

「うん……。
 何、これ……あ……本??」

めるは包みを開けた。

一瞬、めるの顔が引きつった。

「やだ……。
 ひどい……」

めるの顔が真っ赤になるのがわかった。


「何、何もらったの??める」

トキオが言う。


めるは、固まっている。


嬉しさのあまり、感動しているのだろうか。



僕からの第二のプレゼント……

それは、僕だけが知っている、めるの読みたがっていた本だ。

興味のある本を突然プレゼントされたら、嬉しくて、驚いちゃうだろ!?


きっと、めるは、めちゃくちゃ喜んでいる。


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