山田丸★ころがり系
「みなさん。こんにちは」

先生の声がスピーカーから響く。


「先生、こんにちわ」

僕達は声を揃えて言う。


「先生、今日はシバケンさんがお話をしたいと言っています」

進行役を務めるきのこが言う。


「よろしい。話を聞きましょう」

先生が言う。


シバケンは立ち上がり、大きな鏡の前で、少し気取ったポーズを取った。

鏡にシバケンのアホ面が映る。

「先生。オレは間違いを犯しました」

シバケンが言う。

「ほう。どんな間違いを犯したんですか?」

先生が言う。


「オレは、いけないことをしてしまった!」


「話なさい。そうしたら許されます」


「友達に、ひどいことをしてしまった」


「どんなひどいことかな?」


「友達の書いた小説を勝手に見てしまったんです」


「ほう」


「実在する人物が出てくる小説で……ころがり会に関係するものでした」
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