山田丸★ころがり系
「みんなの前でよく謝れましたね。君の勇気を評価します」

先生が言う。


ころがりメイツから拍手が起こる。


「ご、誤解だ!僕はそんなノート知らない!」

僕はあわてて否定した。


「何言ってるんですか。これ、先輩のノートですよね。ほら。イラストも描いてあります。めるたんっだって。ぷふぅ!」


シバケンはノートを広げてぱらぱらさせた。


下着姿のめるたんの絵が描かれたページがあらわになった。


「キャ!」

咲坂きのこが悲鳴をあげる。

「やめろよぅ!」

僕は慌ててシバケンからノートを取り替えそうとした。


「やっぱり先輩のノートじゃないですか。やだっ、変な毛が挟まってるぅ!」


「やめろよう」


「6話まで書いてありますねえ。何何、『はじめてのお泊りデート』?うわぁっ、卑猥ですね」


「シバケン、やめろよ!」

いつのまにか、僕は泣いていた。



シバケンは、僕の顔を見て、ハっとしたような表情をした。


「先輩、ごめんなさい」

そう言って、僕にノートを返した。





その後、僕はナナフシに呼び出され、30分間土下座させられた。
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