山田丸★ころがり系
謝るタイミングを逃してしまった僕は、一人、靴下で、とぼとぼと家に帰った。

道行く人の視線が痛かった。





家に帰ってリュックを開けると、中に靴が入っていた。



密閉されていたので、カバンの中に臭いが染み付いてしまっていた。





次の日、ころがり会に行って、シバケンを問い詰めたところ、遊び心で自分がリュックにしまったのだと白状した。


「なんであの時何も言わなかったんだよ」

俺が言うと、シバケンは、

「おもしろかったからですよう」

と、笑いながら答えた。





その日、トキオときのこからは無視され、ナナフシには、スネを思い切り蹴られた。
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