山田丸★ころがり系
「私は何でも知っている」

「ワオ!
じゃあ、先生は、めるが僕をどう思ってるのかも知ってるんですか!?」


「もちろんだ」


「めるは僕をどう思っているのか教えてください!」

「良いのか?」


「はい!」


胸がどきどきする。

脇が汗ばみのを感じた。


「めるは、山田丸のことを何とも思っていない」


「へっ」

期待外れな答えだった。


「全く興味の無い存在。眼中に無いというヤツだ」


「そんな……」


「悲観することは無い。嫌われているよりはマシだ」

「そうですよね」

一筋の光が見えてきた。

嫌われているよりはマシ。

その通りだ。

ゼロから、プラスになるかマイナスになるか。

それは僕次第だ。

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