if Infinity
「な、なぁ 北條、これはいったい・・・・」


「ちっ この、ゲスがっ・・・」


そう言い残して離れていく。


そして、クラス中から勇輝に対する批難とブーイングの嵐


「お、俺は・・・無実だぁー!!」


「なんちゃって☆」


そんな、この場にそぐわないセリフと声がした


「全部演技よ、みんなお疲れ様」


雪乃が舌をぺろりと出しひょうひょうと言う


「はっはっはっ 坂内よ、良い心の叫び具合だったな!」


北條がポンポンと肩を叩きながら言うのだった・・・・

(俺・・・・いじめられっこ・・・?( p_q))



HRも終わり下校時刻となった


翼も北條も今日は予定があるらしく1人で変える勇輝だった


「べ、べつに 寂しくなんてないんだからね!?」


そんな独り言が出るくらい空虚な気分だった・・・


『どうしようかな~このまま帰っても良いが、ひなの奴、今日1日学校でまともに話すらしてくれなかったしなぁ 家に帰っても空気重いんだろうな・・・』


『よし、午後ティでも買って図書室で時間でも過ごすか』


図書室についた勇輝は一番奥の席へ向かった。


理由は、本を真面目に読んでるやつ、勉強してるやつの邪魔にならない為だ


が、しかし 最奥の本棚で隠れた机のスペースには先客がいた


「あ」


先客の女の子が何やらつぶやき、何やら書いていたものを手で覆い隠した


「あ、えっと、俺、ここでちょっと昼寝でもって思ってるんだけど、邪魔かな?」


「え?あ、はい、どうぞ」


勇輝の言葉に女の子は頷いた


「ありがと」そう言って鞄を隣の席の椅子に置いた勇輝は夢の中へと落ちて行った








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