if Infinity
「あ、部長、彼は坂内 勇輝君です。 偶然私の漫画を読んでもらうことになって、それで意気投合しちゃって、私が部室に遊びに来ませんかって誘ったんです」


しどろもどろだが、千鶴が一生懸命説明する


「あらあら(^∇^) ちぃちゃんのボーイフレンドね?」


若槻が意地悪な笑みを浮かべて言う


「え? だから違っ(><;)」


否定する千鶴だが、女先輩の良い玩具にされてるようだ


その後、若槻部長が作ってきたと言うクッキーをもらったり、皆の漫画評価を頼まれたり

勇輝にメイド服を着せようと先輩たちがグルになったりと時間があっという間に過ぎてい

くようなイベント?ばかりだった。


「さて、そろそろ時間だな」


そんな勇輝の一言に部員全員が、口々にもう、こんな時間?と、この場の空気が終わりを告げる事に不満を漏らしていた


「はい、はい、みんな片づけして~ヽ(゚◇゚ )ノ」


若槻部長が告げる


「今日の戸締りは小林さんと中山さんだったわね? じゃあ、後はあなた達に任せるわね」


「はいは~い」「わっかりました~」


小林先輩と中山先輩らしき人が頷いていた


勇輝と千鶴が部室連からでて、校門をでると、若槻先輩が門に背を預けていた


「今日はお疲れ様」


先輩の可愛らしい笑顔に一瞬見とれていた勇輝は慌てて取り繕う


「あ、いえ、こっちこそ楽しい時間をありがとうございます」


頭を下げた勇輝に若槻が言う


「坂内君は、お家はどこかしら?」


「あ、噴水公園を抜けて、あの長い道をまっすぐ行った先の商店街先っすね」


「あら。じゃあ、私の家と結構近いじゃない」


若槻が口元に手を当てて驚いたように言う




< 21 / 90 >

この作品をシェア

pagetop