if Infinity
「あ、先生 遅れてすいません」


「一成! お前遅かったじゃねーか?」


竜河が一成と呼ぶこの男の名前は『風見 一成』(かざみ いっせい)


壇、竜河、財前、風見は地元中学以外でも名前を知っている者も少なくない不良だった


だが、あくまで限度を知り、大問題を起こすほどではないのだが・・・


「ああ、今朝起きたらワックスが切れててな、コンビニで調達してゆっくりしていたらこんな時間だ」


「風見! さっさと席につかないか!」


伊集院の一言で席についた一成。


「話が脱線したが本題に戻るぞ」


そういうと、教室のドアを開けて入って来いと手まねきをする伊集院。


そして、教室に入ってきたのは翼が言っていた通り、いや それ以上の美少女だった。


大きく見開かれたクリクリの目、ショートボブであるにも関わらず、かなりの小顔に見える。


さらに、ニーソックスをはいていながら、折れそうなほど細くみえる美脚


騒がしくなった男子に注意しつつ、伊集院が転校生の女の子に声を掛ける


「じゃあ、名前と自己紹介をしてもらおうかな」


伊集院の言葉にうなずき少女が口を開く。


「柳瀬 まりあです。趣味は音楽鑑賞にお菓子作りです。あと岐阜県出身ですが、ここ 福岡を本拠地とするホークスの大ファンです♪」


「まだ、この学校について良くわかりません。みなさんに迷惑かける事もあると思いますがどうぞ、よろしくお願いします。」


そう言って頭を深く下げる柳瀬


彼女の自己紹介が終わると、熱い拍手(主に男子の)が教室中に響き渡っていた


「な、なぁ北條?」


「どぉ~した坂内?彼女に一目ぼれでもしたか?いかんぞ?お前には同棲している可愛い彼女がいるだろう?」


「誰が彼女だ!ひなは妹だ! そうじゃねーよ、てか、ここって福岡って設定だったんだな・・・」


「ふっ 作者がどこを舞台として物語を展開するのか決めておらず勢いで書き進めていたからな」







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