if Infinity
「北條!そういう世界観を崩す発言はタブーだ!(°д°;)」


「タブーは破るためにあるんだよ!」


「ギンガナムやめろ!」


勇輝と北條がくだらないやり取りをしていると、2人の席の間を先ほど自己紹介していた彼女、柳瀬が横切る。


どうやら、勇輝の後ろの席に座ることになったらしい。


(そういや俺、後ろから2番目だったけど、後ろの席、誰も座ってなかったしな)


HRが終わり授業が始まるまでの間、勇輝の後ろの席のまわりは人で沢山だった


好奇心で集まってくる男女に柳瀬は質問攻めされている様だ。


他愛もない質問内容が殆どだったが、彼女は1つ1つ嫌な顔せず答えていた。


「ねぇ? あんたはあの輪の中に入ってこないの?」


そんな、質問を投げかけてくるのは隣の席の白瀧


「別に後ろだしな、そのうち機会があれば話す事もあるだろ」


そう、素っ気なく見せかけて言う勇輝


気にならないと言えば嘘になるが、かといって興味津々で野次馬根性丸出しの行動を取る気にもなれなかった。


そう、思われるのも嫌だった。


「ふ~ん。無欲なのね、それともただのへそ曲がりかしら?」


見透かしたように言う白瀧


そんな彼女を再度苦手意識する勇輝だった。










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