if Infinity
ひなが言い終えると、翼と北條が作業を進めながら会話する


「なんか、ひなちゃんってしっかりしてるなぁ~」


「まぁな、兄と妹でここまで差が出るとはなぁ」


北條がわざとらしく勇輝を見ながら言う


「お前、聞こえてんぞ!?」


「・・勇輝。」


下方向から落ち着いた声がする


「雪乃、お前いたのか」


「いたのかじゃないでしょ、ほら、ご飯炊けないんでしょ? 私が教えながら手伝うから、ちゃっちゃとすませちゃいましょ」


そう、淡々と言う白瀧。


そして、白瀧によるご飯炊きレッスンが始まった。


「ちょっと待って、勇輝! そんなに乱暴にといだらお米が飛び散るでしょ!?」


「えぇ?? だって、しっかりとげって言ったろ」


「はぁ、ものには限度ってものがあるわ・・・。」


そう言って、白瀧は勇輝の後ろに回り、後ろから手を取りこうするのよ、と米をとがせてくる


「ど、どうでも良いけど、これ、密着し過ぎじゃね!?」


「あら?そうかしら? 言ってわからないから、身体に覚えさせようと思ったのだけれど・・・ あぁ、もう少し胸のある娘の方が好みだったかしら?」


白瀧特有の含み笑いをしてくる


「そう言う問題じゃねー! ってか、こんなところひながみたら・・・・」


「ばっちりみてるけど、兄さんどおするのかな?」


「・・・。じ、実はだな、ひな! さっき、ゴキブリがあらわれてだな、その際に雪乃がキャーって感じで抱きついてきただけなんだ!」


「ふふ~ん^^」


にっこり笑うひな


ダンッ!!


「痛ってー!!」


全力で足を踏むひなだった。

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