if Infinity
あまりに悔しかったので冗談を言うと


ゴスッ


「ふぐっ・・・」


ひなの小さな拳が俺のみぞおちを的確にとらえていた。


その威力は小さな拳であるがゆえ、部分的なダメージは大きく、俺は思わず、くの字に折り曲がっていた。


「に、兄さんが馬鹿なこと言うからだからね?!」




校門前についた俺とひなは、思わず互いの顔を見合わせていた。


「す、すごい人だかりだな・・・・」


「う、うん。」


するとひなはニッコリ笑い、言い放つ


「兄さん♪ 私の分までクラス分け掲示板見てきてよ♪」


「・・・・・え?」



「兄さん♪ 私の分までクラス分け掲示板見てきてよ♪」


「兄さ・・・」


「わかった、わかったぁー!! わかったからそのドラクエの村人やめい!」


結局、妹のプレッシャーに勝てず掲示板確認に行くことになった


「うっわ、中々前にすすめねーし;」


「うっ、い 痛いですっ」


「あ、あぁ 悪ぃ」


あまりの人だかりで掲示板にしか目が行っておらず、下の方に注意が行ってなかった


「痛いです!早く足をどかしてください!!」


慌てて足をどかした俺に、彼女は恨めしそうな目を向けていた


「な、何だよ!確かにすぐ足をどかさなかった俺も悪いけどこの人数だし仕方ないだろ」


「・・・本当にすまないと思ってますか?」


彼女の問いかけに俺は素直に頷く


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