if Infinity
「ほう」


北條の目が光る


「女の子と言うのは人それぞれでしょうけど、ある程度共通した好みや願望があるものなの」


「へぇ~どんな?」


翼が興味津々で白瀧の話に食いつく


「1つは、女の子にとって彼氏は癒しの存在なのよ。だから、甘えたいし自分を1番に見ててほしいものなの、いわゆる独占欲ね。個人差はあるけど、女の子はみんな彼氏のお姫様でいたいわけね。」


「な、なるほど・・・。」


翼がメモ帳を取り出して書き込む


「もう1つは、女の子であれば、大好きな彼と楽しい時間を共有したり、その楽しい時間を過ごした記念となる形あるものがほしい場合が多いわ。記念日を大切にしてたりするのはそういうところから来てるのかもしれないわね。」


「べ、勉強になります。しかし、白瀧先生! 女の子の心情については少しはわかったけど、具体的に勇輝の良さについてはどう思いますかぁ~?」


翼が手を挙げて言う。


「良い質問ね。とゆーか、勇輝の事すっかりわすれてたわ・・・。まず、彼の性格、普段は怠け者よね?」


「うんうん」


翼と北條が頷く


「けど、空気を読める行動が多かったりで、さりげない優しさが出てるのに気付いてるかしら?」


「そ、そういえば、坂内はフォローは必ず入れるし、めんどくさいと言いながらも、やる事は何でもこなしてるしな・・・・。」


北條が腕を組み考え込む


「そうね。そして、相手の話がどんな内容でも、うまく拾って会話を盛り上げたりしてる感があるわ。いわゆる聞き上手ってやつね。あんた達2人のボケにもちゃんと突っ込み入れてるし、盛り上げるためにボケでつないでたりもしない?」


「そ、そういわれてみれば!」


翼が驚きの表情で納得する


「そして、ルックスね?カッコ可愛いとでも言うのかしら?偏ってない分安定した人気が出るのかもしれないわね。」


「ふむ。斗賀野、俺達の友は、実はとんでもない男だったのかもしれんな・・・。」


「く、悔しいが、勇輝はそれだけの男だったってことか」


翼が床に手をついて頭を下げる
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