if Infinity
HRが終わって真っ先に噴水公園に来ていた由衣はなんて言って調理実習で作ったケーキを渡そうか悩んでいた


(やっぱり、やっぱり作りすぎて余ったからが良いかなぁ、で でも竜河くんがあんだけ大きな声で足りないって言ってたんだし、それもおかしな話だよねぇ・・・。 うぅ、どうしよ・・・・。)


「あぁ、もう!なに、そわそわしてんのよあの子は・・・あれじゃ、挙動不審すぎて逆にあやしいわよ!」


繁みに隠れ、由衣の様子をうかがう彩音


「よぉ!」


由衣の待つ先で男の声がする


「あ、やっと来た!?」


彩音が声のする方を睨むようにして見る


「よぉ、待たせちゃった?」


「え?あ、あの・・・。」


そこに現れたのは勇輝ではなく他校の制服を着た3人組みの男だった。


「何々?誰かと待ち合わせ?」


真ん中に立っている、金髪の男が言う


「高杉さん、チョー可愛い子ゲットっすねぇ~」


ツンツン頭の小太りの男が言う


「あぁ!? なんで、高杉なんだよ?この子は俺みたいな男が好みなんだよなぁ~?」


そう言って、由衣に顔を近づける細身の男


「山崎、おめーは彼女いんだろーがよ?」


高杉が言う


「あ、あの、私。。友達と待ち合わせてるんで。。。ごめんなさい。。。」


いっぱい、いっぱいな感じで由衣が言う


「うはw この子めっちゃ、可愛いしぃ! なあ?そんな奴ほっといて俺と遊ぼうぜ?」


高杉が由衣の手をつかみ引き寄せようとする


「や、やめてください!」


涙目の由衣が叫ぶ
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