if Infinity
そう言って元に戻そうとする勇輝。だが、少し力が入ってしまい手に取っていたカプセルが半分に割れてしまう。


「うげっ、わ、割っちゃった・・・」


すると中から、スライム状の液体が出てくる


「うぇ; なんだよこの液体・・・か、身体に害はないだろうな・・・。」


手を振って液体を落とそうとする勇輝。


すると、液体は徐々に動き形を変えてゆく


「い、いったいなんなんだ!? しかも、少し重くなって行くし・・・。ん?この形・・人? 人形みたいな形になって行く・・・」


驚きのあまり、振り落とす事を忘れ、形の変化に目を奪われてしまう。


「・・・・。」


気が付くと勇輝の手の上に500mlペットボトルよりやや小さいかと言うくらいの女の子の人形があった。


「あなたがカプセルを開けてくれたの・・・?」


訂正。人形ではなかったようだった。


「・・・。あぁ、まずかった?」


色々聞きたい事が沢山あったが、とりあえず質問に答えておく


「・・・ありがと。で、ここはどこかしら?」


「その前に、質問していいか?」


「・・・そうね。あなたの服装からして、とても文明の発達した星には見えないし」


少し、イラっとした勇輝だが、星と聞いて異星人?と言う疑念がわいてくる


「てか、何で裸なんだ?」


文明うんぬんでバカにされた気分だった勇輝はささやかな抵抗をする


「服を着ない人種の方が、よっぽど文明からかけ離れてると思うぞ?」


「・・・。じゃあ、服貸して!!」


少し、顔を赤らめた人形、もとい、謎の小人が言う。


「ねーよ! 大の男がリカちゃん人形なんぞ持ち歩いてるわけねーだろ」


「シルバニアファミリーでも良いわよ?」


「って、ネタわかるのかよ!」
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