if Infinity
「え?どういう事だ!?」


勇輝は思わず手のひらの上に乗ってるシャルロットを握りしめてしまう


「あいたた>< ちょっと、おちつきなさいよ!」


「わりぃ;」


「良いからまず、私の話を聞きなさいって! 細かい年数は小学生の授業っきりで忘れちゃったけど、地球は人が快適に住めるとは言えない環境になちゃったのよ。」


「まあ、以前から宇宙に住居スペースを作ったりで、宇宙暮らしをする人はいたみたいなんだけどね。」


「それで、地球人みんなが宇宙に住む様になったんだけど、先人の地球人と後人の地球人との間では、格差ができてたみたいなの。」


「そして時が流れて、それに嫌気がさした一団が新しく人が住める星を求めて旅を始めたんだって。そこで、出会ったのがアス星人よ。」


「アス星人は今では当たり前だけど、次元を飛び越え過去、未来、並行世界へ行き来する技術を人類で最初に発見した人種なの。」


得意そうにシャルロットが言う


「そして、出会った地球人とアス星人は友好関係を築き、地球側に技術提供をして共存したそうよ。めでたし、めでたし」


「おお~w って、いきなりそんなこと言われても、信じられるか!」


「そういっても、本当の事だしな~ って、私も教科書に載ってた事程度でしかわからないんだけどね」


そう言って、シャルロットは舌を出して見せる


「じゃあ、次元を超えるとか並行世界ってなんだよ?」


「次元って言うのは簡単に言っちゃえば、壁ね。その壁を超えちゃえば未来、過去、そして、別の世界である並行世界へも行けるわ」


「・・・。ドラえもん並だな・・・」


あきれ果てる勇輝。


「どこでもドア~って?w」


「って、知ってんのかよ!」


「有名だよ?アス星人の技術者にそのネコ型ロボットを気に入った人がいたらしくて、人工知能搭載型の子守りロボットを作ってたし」


「・・・。何でもありだなおい・・・。んで?なんでカプセル?」


「あぁ、次元を超える時に人間の姿のままでは無理なの。次元空間内は、過去、未来、並行世界と、あらゆる所へ行くことができる空間なんだけど、それゆえに空間内は不安定な場所なの。」


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