if Infinity
「生身で入ると、一緒に入った人とか、別世界から何かの拍子で入ってしまった異物と融合してしまう可能性があるの。それを避けるために、さっきあなたが言ってたカプセルの中に身体を分子レベルまで分解して特殊な液体になって入ってたわけw」


「本来は、次元から出て、3日くらい通常空間で放置されれば、勝手にカプセルから出てこれるようになってるのよ」


「な、なるほど・・・。てか、俺開けちゃって良かったのか?」


勇輝が焦りながら言う


「えぇ、それは問題ないわ。ただ、カプセルは、最初に入る時に登録した星の人間しか開ける事は出来ないの。けど、あなたが地球人なら納得ね♪」


シャルロットがウインクして見せる


「1つ、わからないことがあるな」


真剣な表情になった勇輝が言う


「何?」


「シャルは俺に開けられた事が少し意外そうだったが、過去の地球、しかも、文明がお前達に比べたら劣っている所にそんなカプセルで来たら、不思議がっていじくりまわす奴がいてもおかしくないだろ?」


「それとも、この過去の地球に来た事自体、何かのミスなのか?行く目的もよくわからないしな」


「・・・。勇輝、だったわね。あなた、なかなか鋭いわねw」


そう言ってシャルは笑顔になる


「いや、鋭いとか言うほどでは・・・。それに、お前についても、はっきりとわかったわけじゃないしな」


「ふふ、聡明な男ってかっこいいわね?w んで、私がここへ来た目的はズバリ移民ね」


「・・・え?」


「私、親も身寄りもないって言ったでしょ?そう言う子は、あまり良い待遇されないのよ。だから、次元を超えて別世界へ移り住むのが最近のはやりなのよ」


「・・・。マジ?」


「マジ♪ もしかしたら、この世界でも、私達みたいに別世界から来て、さも、元々地球人です~って感じで溶け込んでる人、いるかもよ?」


「な、なんか、漫画やアニメ、小説みたいな展開だな」


「あはは、そう思われても仕方ないか~」


「ん?でも良いのか?」


「え、何が?」


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