if Infinity
「おお~そうかそうかぁ、式には先生も呼んでくれよ~?」


「はい♪」


「って、結婚しません! あと、雪乃、声まで雰囲気変わってるし!」


「はっはっは。坂内はいじられキャラとして確立してきてるなw」


伊集院が楽しそうに笑う


「嬉しくないっすよ・・・。」


「さて、帰るわよ?勇輝」


そう言ってそそくさとその場を去ろうとする


「おぅ、お前ら気をつけて帰れよ~」


下駄箱まで来た勇輝と雪乃だが、下駄箱前にある掲示板を見て雪乃が足を止める


「この、新聞部の入部課題の記事の写真に写ってるのさ、勇輝に似てるわね」


「は?」


雪乃の言葉が理解できずその、記事というのに着目する


「ぶっ こ、これって若槻会長と帰った時のじゃねーか!」


「あら、やっぱり?2人で仲良く抱っこし合っちゃって」


楽しそうに含み笑いをする雪乃


「ち、ちげーよ!! これは間違えだ!そう、捏造に決まってる!」


そう言って記事を掲示板から剥がし、ぐちゃぐちゃに丸めてゴミ箱へ捨てる勇輝


「あらら、それじゃ、他の子の記事も隠ぺいすることになるわよ?」


「知るか!部内で試験でも何でもすれば良いのに校内でプライベートお構いなしに張り付けやがって・・・」


「ま、最近ではプライベートに入り込みすぎた内容の記事が多いって聞くしね」


「だろぉ?まったくけしからん!」


そんなやりとりをしつつ、校門へ向かう2人


「そういや、雪乃は家どこなんだ?」


「あんたと同じ街よ。私、南中なの。あんたは東でしょ?」


「そ、そうだったのか。何気にこの学校、地元出身者多いな。」
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