if Infinity
「あぁ?」


「ほぉ~ら、しまいまラインを凝視したままのイメージであの前にいる女のスカートに目をやりなさい?」


「・・・。はっ!?」


「ふふ。縞パンに見えてくるでしょ?」


そう言っていつもの含み笑いする雪乃


「た、確かに!!」


横断歩道を渡り、住宅街を歩く2人。


「なぁ、雪乃?」


「何かしら?」


「ウチの学校って、体育祭が五月末にあるよな。何でだろ」


「そうね。たぶん、一番気温に恵まれてる時期だからじゃない?」


「けど、十月だって十分恵まれてるんじゃないか?秋だし、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋ってな」


指折り数え言う勇輝


「行事予定を見ると分かるけど、秋には文化祭もあるしね。行事が続くと大変だからじゃないかしら?」


「あ~w てか、文化祭か~中学の時より盛大なんだろうなぁ~」


「そうね。あんたは、去年うちの高校の文化祭行った?」


「いや、ひなに誘われたんだが、北條や翼と別の高校の文化祭に行ったよ」


「ふ~ん。母校になるかもしれない学校より女子校を選んだわけね」


雪乃が上目遣いで言う


「な、なんで!?」


女子校と見抜かれ焦る勇輝


「私の親戚のお姉さんがそこの高校なのよ。だから、同じ日程で文化祭があるのも知ってたってわけ」


「な、なるほど。けど、そのお姉さんからは誘われなかったのか?」


「誘われたんだけど、自分が行くかもしれない学校だし、見ておきたかったから断ったのよ」


「熱心な事だな~俺とか、学校の体験とか1回も行ってないぞ」
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