if Infinity
「あ、さっきはごめんな?」


シャルロットの他にもう1人いる友達らしき女の子に声を掛ける


「・・・・。」


しかし、女の子はシャルロットの後ろに隠れ、言葉を発しない


「えと、参ったな・・・」


「あ、あのね、勇輝?」


無言のシャルロットの友人に変わってシャルロット本人が口を開く


「ん?なんだよ」


「実はこの子、翻訳機が何かの拍子に破損してるっぽいのよね;」


「って、お前翻訳機とか使ってたのか!?」


そう言いつつシャルロットの姿をを見回すがそれらしきものは見当たらない


「あたりまえでしょ?じゃないと、いきなりたどり着いた星の言葉が分からなくてコミュニケーションどろこじゃないじゃない」


そう、腰に手をあて威張って言うシャルロットは少し得意げな顔をする


「う、まぁな。で、翻訳機はどこにあるんだ?」


「あ、見せられないわ」


「は?なんで?」


「私達移民団体は液体になった時に身体の中にどこの星でも言葉が通じる様に遺伝子調整されてるのよ」


「・・・。な、なんかスゴイ技術だな」


内容は分かるが凄過ぎる技術力にあきれ果てる勇輝だった。


「ま、宇宙で1,2を争う技術力を持ってるらしいからね~って、そんなことはどうでもいいの!」


(いいのかよ・・・)


「それで、私の友達のこの子、ミリィナって言うんだけど、今言葉が話せないのよ」


少し困った、悲しそうな表情のシャルロット


(う、な なんか、しおらしいシャルって可愛かったりして・・・)


「ちょ、あんた 何ニヤケてるの!?」
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