if Infinity
「で、ミリィ。シャルはこの家ミリィを置きたいって言ってるんだがどう思う?君の考えを聞きたいんだが」


『あ、はい。私、まだこの地球の事良くわからなくて、出来ればシャルちゃんと一緒の方が安心できるっていうか。。。その。。』


「わかった」


『え?』


「この家にいてくれてOKだ」


「ちょっと待ったぁぁぁ!!」


通訳を放棄し、シャルロットが勇輝に詰め寄る


「何だよ?ちゃんとミリィに通訳してやらんと伝わらないだろ?」


「私がここに住む時は渋ってたのに何で、ミリィの時はそんなにすんなりOKなのよ!?」


このやり取りをみて、会話内容が分からないながらも状況が思わしくない事を察したミリィナがおろおろしつつもシャルロットを止めに入る


「離して、ミリィ!この、女たらし男を殴ってやるわ!!」


『何があったか分からないけどダメだよ、シャルちゃん><』


「いいえ、1発なら問題ないわ! 四捨五入したら0だもの!!」


『何て理屈・・・。』


2人のやり取りの意味が分からず勇輝が傍観していると


ピリリリリ。


携帯の着信音が鳴る


「あ、すまん電話だ」


「ちょっと!今はそれどころじゃないでしょ!?」


シャルロットが文句を言うがミリィナになだめられる。


部屋を出て廊下で電話を受ける勇輝


「もしもし?」


「あ、兄さん?私だけど」


「どうした?」


「私、今バイトの休憩中なの。で、さっき思い出したんだけどお風呂掃除するの忘れちゃってて; 兄さん代わりにやっといてくれない?」


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