神々と世界の狭間で
その反動でレラは中空へと投げ出される。

「綾、ありがとうね。

でも、私、あの子達の、これから生まれてくるクローンの神様になる。

少しでも生きる事に迷わないで済むように。」

天を仰ぐように青い空の中に投げ出されたレラは笑って言う。

「それに綾、告白するならもうちょっとロマンチックにしないと女の子は落ちないよ。」

レラはニッコリと生涯最期の笑顔を残して世界の中に飲み込まれていった。


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