神々と世界の狭間で
夢の舞台は変わる。

夢の舞台はどこかの部屋。

内装は白一色でうめつくされ、その純白は最早生命の存在を否定するかのように思える。

そこに私はいた。

部屋には何の一揃いのデスク、パソコン、そして大きな機械があった。

何の為に使う機械だろうか。その機械も外装は白で統一され、取り付けられているスイッチには黒字で記号が書かれている。

機械の中央部はガラス窓になっているが中に何が入っているかは今の位置からは見ることができない。

その部屋でカタカタとパソコンを打っているのは私、だろう。歳は20代後半に見える。

「これで、いいのよね。」

私は静かに少し悲しそうに笑った。

何の事を言っているのかは分からない。

けど、まるで曇り空のように天を覆う青い安らぎと安堵感、空に立ち込める灰色の寂しさと悲しみが伝わってきた。

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