神々と世界の狭間で
キーンコーンカーンコーン。

授業の始まりか終わりかを告げるベルが辺りの響いている。

学校の周りに住んでいる人達に迷惑にならないのだろうか、と誠は疑問に思った。

綾は寝転んだまま、携帯を開け、チラリと時間を確かめる。

16時過ぎ。

今日はもう授業が終わったようだ。

…今日は金曜。そろそろ来る頃かな。

ギィ、屋上に繋がるドアを開ける音が聞こえる。

「綾、あ。」

目をチラリとやるとレラは手を口に当て、言葉に詰まっていた。

レラはそのまま開け放たれたドアをくぐり階下に戻って行った。

…ん?

辺りを見渡す。

屋上には俺以外何も見当たらない。いつもと変わらないコンクリートの屋上と青い空だけが広がっている。

「何かしたか?俺?」
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