神々と世界の狭間で
ここはいつもの夢の中、上も下も右も左も無い、真の闇の中。

私はもう何の疑いも無く、その世界に身を任せる。

しばらく闇の谷間を漂っていると、何かが見えてきた。

光ではない。だけど、自分も認識出来ない闇の中でハッキリと存在を認識できるものが。

最初は小さな点だった。

それは徐々に近づき、大きくなってくる。

あれは私…?

遠くから近づいてくる人。
それは私だった。

そして闇の中で漂う私と私は重なりあう。

その瞬間。

世界は光に包まれた。

< 25 / 121 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop