神々と世界の狭間で

「もう、大丈夫なのか?」

「ん、もう大丈夫。」

レラはそう言いながら腰かけていたベットから降りる。

「ご心配おかけしました。」

レラはそう言い、ペコリと頭を下げた。

「いいよ。大して心配してないし。」

とりあえずは受け流してみる。

「そうみたいね。」

レラは少し呆れたように笑い、「着替えるから少し出てて」と俺を部屋から追い出した。

なんとも無いようで少しホッとした。

医者からただの疲労と言われたが、実際に目が覚めると安心の度合いが違う。

そういえば、倒れる直前、レラは何かを見ていた。

何を見ていたんだ?

訊かない方がいいのか?一応、何を見た直後にレラは倒れたわけだし…。

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