神々と世界の狭間で

…どうしたもんかな。気にはなるんだけどな。

ガタッ、ガタ。

レラの病室内から大きな物音がした。

おい。大丈夫か？

コンコンコンコン。

「おい。大丈夫か？開けるぞ。」

ドアを叩きながら矢継ぎ早にドアノブに手をかける。

倒れているのならマズイ。

ドアを数センチ程開けた時、病室から返答が返ってきた。

「ちょっと待って。つまずいただけだから…。大丈夫。」

声に揺らぎが感じられたが、本人が大丈夫というからには問題は無さそうだ。

「心配かけさせるなよ。ったく。」

「それは、すみませんね。」

ドアがゆっくりと開かれた。

「けど、見ず知らずの人にそこまで言われる筋合いはないんだけど。」

病室から出てきたレラはそう言い放ちスタスタと歩いていく。