神々と世界の狭間で


「あれ?レラまだ帰って来てないんスか?」

ここはレラの家。

俺は帰り道にレラの視界の入らないように、病院で少し時間を潰してからここに来た。

が、レラはまだ帰って来ていないらしい。

帰り道に夕飯の買い出しでもしているのだろうか。

「病院でも特に何事も無かったのだろう?それなら買い物でもしてるんじゃないかね。」

先生はそう言って特に心配する様子も見せない。

…何事も無かったわけじゃ、ないよな。一応、話しておくかな。

「関係無いとは思うんスけど…。実は…。」

俺は病院でレラがアイラと名乗りだしたことを先生に告げた。

俺は少し冗談まじりで軽く話していたつもりだったが、話が進み、光本 愛羅の名前が出ると先生の顔は険しい物になった。

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