神々と世界の狭間で
「レイラは自分は愛羅だと名乗ったんだね。」

先生は腕組みしながら、うつ向き、ウ~ンと唸っている。

「先生。何かあるんですか?アイラって…?」

俺は先生の顔を覗き込む。

「いや…。」

先生はパッと顔をあげる。

「そんなに心配せんでもそのうち帰ってくるだろう。」

先生はそう言って原稿を書き始めたが、少し落ち着かないようだ。

…アイラ…光本 愛羅。ん、光本ってことは…もしかして。

「先生、アイラって、もしかして、レラの母親ですか?」

考えてみれば名前が似すぎている。

ピタッと先生の動きが止まる。

「先生?」

……………。

「わかるかね?」

「何となくですけど…。」

アイラはレラの母親の名前ってことで当たりらしい…。

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