神々と世界の狭間で
「どこで知ったんだかな。」

先生はそう言い、ため息を吐く。

「レイラにも愛君のことは話したことは無いんだがね。」

そう言ったきり、先生は考え込んでしまった。

…愛君?アイラつまりレラの母親のことか。

レラは母親とあった記憶もないらしい。

本当に小さい頃にわかれたから。

レラは血の繋がった父親を知らない。

レラが生まれた時にはもういなかったらしい。

先生はレラの父親ではない。先生は血縁的に見れば叔父にあたるらしい。

けど、レラも先生もそんなことは気にしていないし、周りもそんなことに気付く由もない。

二人は血縁はどうあれ本当の親子だった。

「うん。」

考え込んでいた先生が唸り、こっちに向き直る。

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