神々と世界の狭間で

…たしかに授業にはほとんど出てないけどそこまで言うか…。

「それじゃぁ、何？」

レラは少しムスッとし始めている。

「今日何曜日？」

…曜日？今日は水曜だよな。

あ。

「ワリイ。今日は俺が飯当番の日か。スッカリ忘れてた。」

週の月、水、金曜は俺、火、木、土曜はレラの食事当番。これは二年前から続いているルールだった。

最初は俺がレラの家で飯を世話になっていただけだったが、いつの間にかそういうルールが出来ていた。

レラの家もウチも母親がいない。ウチの親父は仕事で夜も遅く、レラの親父さんは自宅が仕事場だ。

そんなこんなで俺は小さい頃はよく隣のレラの家に預けられていた。

「で、どうするの？今日の晩御飯。」

「ん～。とりあえず冷蔵庫確認してからかな。」

冷蔵庫というのはレラの家の冷蔵庫だ。レラの冷蔵庫にはレラ用のスペースと俺用のスペースがある。

それは勿論それぞれの夕飯を作る材料で。

「じゃぁ、一回帰ろっか。」