神々と世界の狭間で
パタ、パタと一歩一歩、足を進める度に足音が響く。

辺りは静かなのは前からだが、建物からも何の音もしない。

というか人のいる気配がない。

建物は二階建てで大きさはちょっと大きめな高校くらいある。

そのすべての窓からは灯りが漏れているが人影というものが一切、見えない。

…人、いんのか?

入口に立った時、ガラス張りの自動ドアの奥、エントランスだろうか、テーブルがおかれているスペースにも誰もいない。

…入っていいのかな?

俺は建物の雰囲気に圧倒されながら、自動ドアの前に立った。

が、ドアは動かない。

足踏みしてみたり、一歩引いて見たりしてもドアは何の反応も示さない。

…入れない?何かスイッチでもあるのかな?

俺はドアの周りを見渡した。
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