神々と世界の狭間で
部屋の中も基本的には白で統一されている。

応接セットだけが黒い普通の革張りで出来ている。そこだけが浮かび上がった様に異質に見える。

先生は俺に座るように勧め、自分も俺の正面に座った。

「さて、何から聞きたいかな?私に尋ねたいことはいろいろ有ると思うけども。」

………聞きたいこと。

やっぱり一番は。

「レラはここにいるんですか?」

レラの安否が心配だった。

………。

「いる、と言えばいる。いない、と言えばいない。」

…?

「先生?謎かけですか?こんな時に…。」

先生はちょっと困ったような顔をしている。

「そういう訳じゃないんだが、そうと言うしかないんだよ。」

先生はそう言って確りと俺の目を見つめた。

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